毎月一度、僕にとって楽しみな日が訪れます。その日だけはなぜか、いつもより2時間程早く朝の6時に目が醒めてしまうのです。
着替え3日分、全世界対応プラグのタコ足延長ケーブル、変換プラグを、すでに10年近く使っているPaul Smithの縦じまボストンバッグに予め詰めておきます。
小宇宙(コスモ)がエイトセンシズの位まで高まるように、部屋の中をクーラーでキンキンに冷やした状態で、デスクの上を整理しながらMacBook Airを設置。
複式呼吸で深呼吸後は、普段よりも少しだけ背筋を伸ばして、目を「双龍門・虎の目」バリに見開いた状態でキーボードを叩きながら執筆作業です。
儀式を終えた後で、気が入った状態で執筆をすると、いつもの2分の1の時間で2倍の量をこなせるのが不思議です。終わりの時間が決まっていると眠っている力が呼び覚まされるのか?普段が手を抜き過ぎなのか?
それは分かりませんが、自分だってやれば出来るんだと、かなり高揚した気分に浸ることはできます。でも、普段はなかなか難しい、、、そんな集中力が散漫ガチで、意思の弱い僕を、僕は今では好きになれました。
時間になりました。
黒船ボロこと日産セレナに乗り込んで、マレーシアジョホールバルナンバー1の治療院に出向きます。
日本の金融商品取引法や保険法鉄壁ガードよろしく、海外では正式な医師として思う存分大ナタを振れる、国際中医師免許を持たれる気功治療師の先生直々に、足回りの複数のツボから気を入魂してもらい、肝臓と腎臓を万全な状態にしてもらうのです。
これで、ヒットポイントとマジックポイントが満タン状態です。チークバリにパワーアップもしてしまいます。
アレフガルドの道具屋で薬草・毒消し草を、限度額まで買うかのごとく。1週間ほどジョホールバルを離れることになります。肝臓腎臓強化のための漢方薬7日分をもらっておくことを忘れてはなりません。
心身ともに準備満タン状態の僕は独り、黒船ボロに乗り込んで、自宅に戻ります。この日はジョホールバルにいてもネオアジトには行きません。
再びクーラーをガンガン効かせた部屋でMacBook Airに向かって独り黙々しながら、その日の残りの仕事を終わらせるのです。
ラッフルズアメリカンスクールに通っている娘たちが丁度帰って来ました。
旅立ち前のこの日は決まって家族で外食します。「お腹すいた」とお菓子を食べてしまう前に、家の中から追い立てる形で黒船ボロに乗り込んで、イタリア人オーナーシェフがやっているイタリア料理レストランに行きます。
野菜たっぷりミネストローネとトリュフ入りのマッシュルームスープ、オリーブ満載のサラダ2種類に、長女Pismingが大好きなチリ抜きのサーモンペペロンチーノと、次女Mikanが好きな石窯で焼いたピザマルガリータを注文。
家族4人でシェアしながら、ジョホールバルで食べるイタリア料理を満喫するのです。
帰宅後・・・娘たちと一緒にお風呂に入った後、その日はもうMacBook Airに向かうことはありません。iPhone4Sの目覚まし時計を、午前2時30分、2時35分、2時40分の3種類セットしてその日はすぐに床につきます。
先生から肝臓腎臓に送り込んでもらった気を、身体中に巡らすイメージで眠りにつくのです。
「チャラチャンチャン、チャラチャンチャン、チャラチャンチャンチャン♪」
iPhone4sが夢の中で鳴り響きました。今回は一回目は自動ストップしてしまいましたが、2回めで我に返ることができました。目醒の時です。顔を洗いトイレに行って、寝ている嫁さんと娘たちにキスをして、漢方薬を詰めたボストンバッグをしょい、家をそっと後にします。
コンドミニアム一階エントランスに行ってみると、すでに、ミスターケントにお願いしたドライバーが来ています。運転手付きの7人乗りの車に独り乗り込むこの瞬間だけVIP気分に浸れます。
ただでさえ近いジョホールバル-シンガポール。明け方3時ともなればもっと近く感じます。
横浜-東京間よりも速いです。自宅コンドミニアムを出て10分もかからずに、シンガポールの国境へ。さらに20分後にはシンガポールチャンギ国際空港に到着です。
ドライバーに140RMを支払い、そのままTiger Airのカウンターへ。この時間帯のカウンターはそれほど混んでいません。多少だけ並んで速やかにチェックインを済ませた後、イミグレ(出入国管理局)を通り、エスカレーターを2階に、Priority Passで無料で入れるラウンジへ。
眠気覚ましのブラックコーヒーを持ってきて、MacBook Airを立ちあげ、時間いっぱいまで独り黙々会するのです。
普段はなかなかできないのですが、やってみたら分かりますね。朝一のアウトプット、仕事の能率がこの時だけはJ(ジェイ)レベルに到達します。
普段よりも頭がキレます。働きます、J(ジェイ)が良く語るのだけど、僕にとってはまだ見ぬ想像上の人物ブラッディ・マンデイのプログラマファルコンとやらを、僕自身に降臨させてパチパチ。
出発の時間ギリギリまでテキストエディットに向かってひたすらアウトプットするのです。
時間です。たまに大幅ディレイがあるので、念のためボーディング状況を確認してからPriority Passラウンジを後に出発ゲートへ。
TigerAirに乗り組み、毎回必ず指定する指定した4列目の通路側4Dの席へ。
胸が高まります。今回はどんなメンバーとのリアルの出会いがあるのか?
出会いの瞬間の喜びを謳歌したいから、仕事の出来る男、土居三郎クンが事前にキチンと送ってくれる参加者リストには、あえて一切目を通していません。
窓の外に映る地平線の夜明けを観ながら、新たな出会いの予感に独りムネを踊らせるのです。
僕にとっての「やっぱり金だよ。漢だらけの香港視察の旅」はこうしてスタートするのです。
ちなみに・・・
格安航空のTiger Airで片道1万円以下のフライトなのですが、ラッキーなことに、フアーストクラスシートにアップグレードされました。。。というのは嘘で、もともと短距離のローコストキャリアにはファーストクラスシートは無いです。。。
僕が予約した席の隣、真ん中と窓側に誰も座って来ない、3つ席占領状態になったことを、自分で勝手に「ファーストクラス」と名付けただけです。
でも、実はこれたまたま偶然系では無くて、狙ってやっているテクニックだったりします。
中国人は4という数字が嫌いなのか、6SPDはらって指定席設定にして「4-D」を指定。
4列目の通路側を抑えておくと、あえて4列目の内側と窓側の席をおさえると、誰も「4のリスク」をはってまで、内側を抑えて来ない確率が高いというマーフィーの法則を見つけたのです。
なので僕は、中国圏に行くときはいつもこの席をおさえているのです。当然、満員の時はアウトですが、微妙に空いていたり混んでいる位の時には抜群の効果を発揮します。
今回は案の定・・・誰も僕が抑えた4の席の内側に入って来なかったので、ファーストクラスのように、思いっきり足を伸ばして、3つ分の席を独りで占領。iPadでアニメ「氷菓」を観ながら優雅に広州入りしました。
これで1万円以下のフライトは安すぎですよね。笑
6月の漢旅は・・・6月14日(金)香港、15日(土)香港・マカオ、16日(日)マカオ・珠海
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…